栄養と調理技能検定2級の合格率・難易度・受験者数
栄養と調理技能検定2級(旧: 家庭料理技能検定2級)は、学校法人香川栄養学園(女子栄養大学)が実施する、栄養の知識と調理の実技をあわせて審査する検定試験です。1963年に「女子栄養大学調理技術検定」として始まった60年以上の歴史を持ち、文部科学省・農林水産省・厚生労働省などが後援。2級は食物系の大学・短大・専門学校1〜2年生で学ぶ専門知識レベルで、知識試験(CBT・60問)と実技試験(包丁技能+調理)の2段階で合否が決まります。
受験者数の推移
データ出所: 学校法人香川栄養学園「平成30年度 事業報告書(家庭料理技能検定の実施内容)」(取得 2026-06-10)。学校法人香川栄養学園が情報公表ページで公開する各年度の事業報告書に記載された、検定全体(全級合計・個人+団体)の一次試験(知識試験)志願者数を年度ごとに掲載。2級単独の受験者数、および合格者数・合格率は公表されていない。江東区家庭料理検定など自治体検定の受験者数は含まない。
栄養と調理技能検定2級とは
2025年度に検定名称が「家庭料理技能検定」から「栄養と調理技能検定」(1〜3級)に変更されました。名称のみの変更で、審査基準・試験内容は変わっていません。旧4・5級は「食生活と栄養検定」(中級・初級)として入門級の位置づけになっています。
検定全体の一次試験志願者数は2024年度で3,241名(全級合計・学園事業報告書より)。コロナ禍の2020年度に1,869名まで落ち込んだ後、2021年度の知識試験CBT化で3,000名台に回復しました。小中学校・高校の団体受験や栄養士養成校での到達度確認に使われることが多く、10代の受験者が全体の約半数を占めるのも特徴です。
2級は「切る」「むく」の包丁操作を審査する基礎技能と、日常料理を実際に作る調理技能の実技試験を含む本格的な構成で、栄養士・管理栄養士を目指す学生の腕試しや、食の仕事に携わる人の実践力の証明として定番の級です。
試験概要と日程
| 実施団体 | 学校法人香川栄養学園(栄養と調理技能検定事務局)(運営: 知識試験(CBT)は株式会社CBTソリューションズが運営) |
|---|---|
| 試験科目 | 食生活と栄養(知識試験・領域1)(30問)、調理と衛生(知識試験・領域2)(30問)、基礎技能(実技試験)、調理技能(実技試験) |
| 合格基準 | 知識試験(一次)は60%以上で合格。実技試験(二次)は基礎技能・調理技能のそれぞれで70%以上 |
| 試験形式 | 知識試験(一次)+実技試験(二次)の2段階。知識試験は三〜四肢択一60問・45分で、個人は全国のテストセンターで受験するCBT方式、団体はIBT方式。知識試験の合格者が実技試験に進む |
| 実施回数 | 年2回(知識試験は6月・11月、実技試験は9〜10月・翌1〜2月の指定期間内) |
| 今後の日程 | 試験日 | 申込期間 |
|---|---|---|
| 2026年度 第1回 知識試験(一次) | 2026年6月1日〜6月15日 | 2026年4月1日 〜 2026年6月12日 |
| 2026年度 第2回 知識試験(一次) | 2026年11月1日〜11月15日 | 2026年9月1日 〜 2026年11月12日 |
実技試験の日程は級・会場により異なります。受験の際は必ず公式サイトで最新の日程をご確認ください。
出題範囲と試験の中身
知識試験(一次)は「食生活と栄養」「調理と衛生」の2領域から各30問、計60問が三〜四肢択一で出題されます(45分)。栄養素や食事摂取基準、4つの食品群といった栄養学の基礎から、食品の調理特性、調味の割合、食中毒予防まで、食物系の大学・短大・専門学校1〜2年生で学ぶ内容が範囲です。個人受験は全国のテストセンターのパソコンで受験するCBT方式で、期間内の都合のよい日時を選べます。
実技試験(二次)は、包丁操作の正確さを見る「基礎技能」(うす切り・せん切り・みじん切り・皮むきなど・3〜10分)と、1食分の献立から1品を実際に作る「調理技能」(10〜20分)の2課題です。2022年度の審査基準改定により、課題は全級とも事前公表の1問になったため、本番までに同じ課題を繰り返し練習できます。
対策教材は女子栄養大学出版部の公式ガイドと過去問題集が定番です。知識試験は公式ガイドの章立てに沿って学び、実技は事前公表課題を時間を計って練習するのが基本の進め方です。
難易度と勉強時間
合否は知識試験60%以上、実技試験は基礎技能・調理技能それぞれ70%以上という絶対基準で決まります。級別の合格率は公表されていませんが、相対評価ではないため、基準を満たせば全員合格できる試験です。
2級のレベルは「食物系大学・短大・専門学校1〜2年生までに学ぶ食の専門知識」と公式に設定されており、3級(高校までの知識)から一段上がって専門的な内容になります。勉強時間の目安は30〜60時間程度(編集部目安)。栄養士課程の学生なら授業の知識でかなりカバーできる一方、独学の社会人は栄養学の基礎用語に慣れる時間を見込んでおくと安心です。
実技試験は、日常的に料理をする人にとって課題自体の難易度は高くありませんが、切り方の均一性・正確性が採点されるため、「いつもの自己流」を審査基準に合わせて整える練習が合否を分けます。
キャリアでの活かし方
栄養士・管理栄養士の養成校では、学生の調理技術と食の知識の到達度確認として本検定を採用する例が多く、女子栄養大学短期大学部のように2級を学生全員で受験する課程もあります。栄養士を目指す学生にとっては、国家資格より手前で実技込みの実力を証明できる定番の検定です。
仕事の面では、食品メーカー・給食・外食・料理教室など食に関わる職種で「栄養の知識に裏づけられた調理ができる」ことの客観的な証明になります。家庭科教育や食育の現場でも、文部科学省など後援の検定として小・中・高校の団体受験に広く使われています。
2級に合格したら、ライフステージに応じた献立作成まで審査される準1級、プロレベルの1級へとステップアップできます。健康管理や家族の食事づくりといった生活面での実益が大きいのもこの検定の特徴です。
試験制度の主な変遷
第2回試験に2級を追加(2級が年2回受験可能に)
平成30年度から、それまで3〜5級のみだった第2回試験(11月)に2級が加わり、2級の受験機会が年1回から年2回に増えた。この年の一次試験志願者数は4,783名と前年から492名増加した。
第1回試験が中止(新型コロナウイルス)
2020年度第1回試験は新型コロナウイルス感染拡大防止のため個人・団体とも中止。第2回は感染対策を講じて団体受験のみ実施され、年度の一次試験志願者数は1,869名(前年4,718名)まで減少した。
知識試験(一次)をCBT方式に変更
コロナ禍でも実施できる検定を目指し、筆記試験をCBT方式に変更。1〜3級は全国のテストセンター受験、4・5級は自宅受験(IBT)となった。実技試験は料理教室を全国展開するベターホーム協会との連携を開始。志願者数は3,628名に回復した。
審査基準を一部改定
1級の受験制限を廃止し、実技試験(二次)の事前公表問題を全級1問に統一。実技試験は14日間の指定期間内実施となり、受験しやすさが向上した。
「家庭料理技能検定」から「栄養と調理技能検定」に名称変更
2025年度から1〜3級は「栄養と調理技能検定」、旧4・5級は「食生活と栄養検定」(中級・初級)に名称変更。名称のみの変更で、審査基準・試験内容は変わっていない。
よくある質問
- 家庭料理技能検定2級と栄養と調理技能検定2級は同じ資格ですか?
- 同じ検定です。2025年度から名称が「家庭料理技能検定」から「栄養と調理技能検定」に変わりました。名称のみの変更で、審査基準・試験内容は変わっていません。あわせて旧4・5級は「食生活と栄養検定」(中級・初級)になりました。
- 栄養と調理技能検定2級の合格率はどのくらいですか?
- 級別の合格率は公表されていません。合否は知識試験60%以上、実技試験は基礎技能・調理技能それぞれ70%以上の絶対基準で決まるため、他の受験者の出来に左右されず、基準を満たせば合格できます。
- 難易度はどのくらい? どれくらい勉強すれば受かりますか?
- 2級は食物系の大学・短大・専門学校1〜2年生までに学ぶ専門知識レベルです。勉強時間の目安は30〜60時間程度(編集部目安)。知識試験は公式ガイドと過去問題集(女子栄養大学出版部)での対策が定番で、実技試験の課題は事前公表されるため、本番までに繰り返し練習できます。
- 試験はいつ・どこで受けられますか?
- 年2回です。2026年度の知識試験(一次)は第1回が6月1日〜15日、第2回が11月1日〜15日で、個人受験は全国のテストセンター(CBT方式)で期間内の都合のよい日時に受験できます。一次合格者の実技試験(二次)は第1回が9月19日〜10月4日、第2回が2027年1月27日〜2月8日です。
- 実技試験では何をしますか?
- 基礎技能(うす切り・せん切り・みじん切り・皮むきなどの包丁操作・3〜10分)と、調理技能(1食分の献立から1品を調理・10〜20分)の2課題です。いずれも課題は事前に公表されるので、練習してから本番に臨めます。合格基準はそれぞれ70%以上です。
- 受験資格はありますか? いきなり2級から受けられますか?
- 学歴・年齢・性別などの制限はなく、誰でもどの級からでも受験できます。3級を飛ばして2級から受験することも可能です。
出典
- 栄養と調理技能検定 公式サイト
- 検定概要と試験日程・検定料
- 受験概要
- 各級の出題範囲と審査基準
- 栄養と調理技能検定について
- 栄養と調理技能検定 知識試験(一次)(旧:家庭料理検定)受験案内
- 2024年度 事業報告書(家庭料理技能検定課の事業実績)
- 2023年度 事業報告書(家庭料理技能検定課の事業実績)
- 2022年度 事業報告書(家庭料理技能検定課の事業実績)
- 2021年度 事業報告書(家庭料理技能検定課の事業実績)
- 2020年度 事業報告書(家庭料理技能検定の実施内容)
- 2019年度 事業報告書(家庭料理技能検定の実施内容)
- 平成30年度 事業報告書(家庭料理技能検定の実施内容)
- 「栄養と調理技能検定・食生活と栄養検定」今年度より検定名称を変更!
本ページは公開・更新日時点の公開情報をもとに作成しています。試験日程・検定料などは変更される場合があるため、受験・申込にあたっては必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
「栄養と調理技能検定」(旧称: 家庭料理技能検定)は学校法人香川栄養学園が実施する検定試験です。当サイトは同学園とは関係のない独立したメディアです。