金融・保険

銀行業務検定 税務3級の合格率・難易度・受験者数

公開: 2026-06-10更新: 2026-06-10第162回(2025年10月)の結果まで反映。第163回(2026年3月実施)は結果未公表

銀行業務検定 税務3級は、銀行業務検定協会が実施する、金融機関の行職員に必要な税務知識を測る検定試験です。出題の中心は所得税と相続税・贈与税。2024年度の全国一斉公開試験は受験者5,680名・合格率40.2%(当サイト集計)でしたが、合格率は回によって25〜45%と大きく変動します。受験資格の制限はなく、年2回の公開試験(紙)のほか、CBT方式で通年受験できます。

実施団体
銀行業務検定協会
実施・運営: 株式会社経済法令研究会
受験資格
制限なし
どなたでも受験可能
受験料
5,500
税込。CBT方式は別途事務手数料330円
試験形式
五答択一式
50問・120分。公開試験(紙)とCBTの2方式
合格率
34.3%
直近5回(2023年10月〜2025年10月の公開試験)の単純平均・当サイト算出
勉強時間の目安
30〜60時間
編集部目安。税務の予備知識により増減

合格率の推移

050100%公表待ち30.3最高 42.4最低 26.040.2%2024年度1819202122232425

データ出所: 株式会社経済法令研究会(経済法令ブログ)2018年10月28日(日)実施検定試験の結果(マークシート式)」(取得 2026-06-10)。銀行業務検定協会が事務局報・運営会社公式ブログで公表する全国一斉公開試験(紙)の各回の実受験者数・合格者数を年度(当年4月〜翌3月実施分)で合算し、合格率=合格者計÷受験者計で当サイトが算出。通年実施のCBT方式の受験者は公表されておらず、含まない。横軸は年度(例: 25 = 2025年度)。

受験者数の推移

05,00010,000公表待ち25,0055,6801819202122232425

データ出所: 株式会社経済法令研究会(経済法令ブログ)2018年10月28日(日)実施検定試験の結果(マークシート式)」(取得 2026-06-10)。実受験者数の年度合計。

直近の試験結果

実施月申込者数受験者数合格者数合格率
第162回2025年10月2,1981,91562532.6%
第160回2025年3月3,6003,1351,13036.0%
第159回2024年10月2,9292,5451,15345.3%
第157回2024年3月4,4933,83195524.9%
第156回2023年10月3,5273,00798032.6%
第154回2023年3月3,3002,43967627.7%

銀行業務検定 税務3級とは

公式の位置づけは「中堅行職員を対象に、得意先・渉外係等に必要とされる所得税や相続税・贈与税を中心とする基本的な税務知識について、その習得程度を測定する」試験です。銀行・信用金庫・信用組合・JAなどの若手〜中堅職員が昇格・自己啓発の指定種目として受験するケースが多く、1968年から続く銀行業務検定試験(法務・財務・税務が三本柱)の一角を占めます。

試験は紙のマークシートで行う「全国一斉公開試験」と、全国のテストセンターのパソコンで随時受験できる「CBT方式」の2本立てで、出題範囲・合格基準は共通です。2026年度から公開試験は年3回(6月・10月・3月)から年2回(7月・12月)に再編され、税務3級は両日程で実施されます。

試験概要と日程

実施団体銀行業務検定協会(運営: 株式会社経済法令研究会)
試験科目所得税(20問)、相続税・贈与税(18問)、法人税(7問)、その他の税金(5問)
合格基準100点満点中60点以上(1問2点・50問)
試験形式五答択一式50問・120分。紙のマークシートで行う全国一斉公開試験と、テストセンターのパソコンで受験するCBT方式の2方式があり、出題範囲・合格基準は共通
実施回数公開試験は年2回(2026年度から7月・12月。2025年度までは3月・10月)、CBT方式は通年
今後の日程試験日申込期間
第164回2026年7月5日2026年5月7日2026年5月18日
第165回2026年12月6日2026年10月5日2026年10月19日
CBT方式(2026年度)2026年6月1日〜2027年3月31日2026年4月24日2027年3月28日

公開試験の申込は受付期間内必着。受験の際は必ず公式サイトで最新の日程をご確認ください。

出題科目と傾向

出題は「所得税」20問、「相続税・贈与税」18問、「法人税」7問、「その他の税金」5問の計50問(五答択一式・1問2点)です。所得税と相続税・贈与税の2分野だけで全体の76%を占めており、ここの完成度がそのまま合否を左右します。金融機関の窓口・渉外で実際に聞かれる、預金利子や投資信託の課税、相続預金の手続き、財産評価といったテーマが軸になっています。

計算問題が多いのも特徴です。協会が公表する成績資料では、譲渡所得の金額の計算、相続税の課税価格の合計額、不動産所得における資産損失の扱い、家屋の評価といった計算・評価系の問題で正解率が低かったことが示されており、公式(計算手順)を手を動かして覚える練習が欠かせません。

税務は毎年の税制改正がそのまま出題に反映される科目です。テキスト・問題集は必ず受験年度版(毎年3月頃改訂)を使い、改正点(基礎控除・NISA・相続時精算課税など)を新しい知識で上書きしておくことが重要です。

難易度と勉強時間

合格基準は100点満点中60点以上の絶対基準で、合格率による調整は行われません。そのため回ごとの問題の難易度がそのまま合格率に表れ、直近10回でも24.9%(第157回)から45.3%(第159回)まで大きく振れています。直近5回の平均は34.3%(当サイト算出)で、銀行業務検定の3級種目の中では難しめの部類です。

全体の平均点は44〜56点前後で推移しており、「平均点では受からない」試験です。勉強時間の目安は30〜60時間程度(編集部目安)。経済法令研究会の公式テキストと問題解説集(過去問)を使い、頻出パターンの計算問題を繰り返すのが定番の対策です。直近の改正項目は過去問だけではカバーできないため、最新版テキストでの確認が必要です。

キャリアでの活かし方

銀行・信用金庫・信用組合・JAなどでは、昇格・昇給要件や人事考課の指定種目として税務3級が組み込まれていることが多く、若手〜中堅期に法務3級・財務3級とあわせて取得するのが定番コースです。受験者の中心も金融機関の20〜30代職員です。

実務では、預かり資産営業での利子・配当・投資信託の課税説明、相続発生時の手続き、不動産・事業承継の相談など、お客さまの資産に税金が絡む場面全般で土台になります。上位の税務2級でより深い計算力を証明できるほか、相続アドバイザーやFP(ファイナンシャル・プランニング技能検定)、さらには税理士科目への入り口としても活用できます。

税務4級入門級(90分)。基礎用語の理解を確認するレベル。12月の公開試験とCBTで実施
税務3級中堅行職員向け。渉外・窓口に必要な所得税・相続税・贈与税の基本知識(五答択一式50問)
税務2級上位級(180分)。税額計算など応用力を問うレベル。12月の公開試験で実施

試験制度の主な変遷

  • 第145回試験が中止(新型コロナウイルス)

    2020年3月1日に予定されていた第145回銀行業務検定試験が新型コロナウイルス感染症の影響で中止に。2019年度の税務3級は10月実施分のみとなった。

  • 公開試験が年3回から年2回に再編

    2026年度から全国一斉公開試験の実施月が6月・10月・3月の年3回から7月・12月の年2回に変更。税務3級は両日程で実施される。CBT方式は引き続き通年(2026年度は6月1日〜翌3月31日)で受験でき、2026年4月27日受験分からCBTに事務手数料330円が導入された。

よくある質問

銀行業務検定 税務3級の合格率はどのくらいですか?
直近の第162回(2025年10月)は32.64%でした。年度ベースでは2024年度が40.2%(受験者5,680名・当サイト集計)です。合格点60点の絶対基準のため回によって振れ幅が大きく、直近10回では約25〜45%の範囲で変動しています。
難易度はどのくらい? どれくらい勉強すれば受かりますか?
受験者の平均点が44〜56点前後(合格点60点)で、平均点を取っても受からない試験です。勉強時間の目安は30〜60時間程度(編集部目安)。所得税と相続税・贈与税で全50問中38問を占めるため、この2分野の計算問題を公式テキスト・問題解説集で繰り返すのが近道です。
いつ・どこで受験できますか?
次回の全国一斉公開試験(紙)は第164回・2026年7月5日(申込5月7日〜18日)、その次は第165回・2026年12月6日(申込10月5日〜19日)です。CBT方式なら2026年6月1日〜2027年3月31日の間、全国のテストセンターで都合のよい日時に受験できます。
CBT方式と公開試験はどちらで受けても同じですか?
出題範囲・レベル・合格基準(60点以上)は共通です。CBT方式はパソコン受験で、申込時に好きな日時・会場を選べる一方、受験料5,500円に加えて事務手数料330円がかかります。なおCBTでは電卓の持込みはできず、画面上の電卓機能を使います。
受験資格はありますか? 銀行員でなくても受けられますか?
受験資格の制限はなく、どなたでも受験できます。受験者の大半は金融機関の職員ですが、一般の方や学生も申し込めます。
受験者数はどのくらいですか?
全国一斉公開試験(紙)の受験者は2024年度で5,680名です。2018年度には年間25,005名が受験していましたが、通年受験できるCBT方式との2本立てになって以降、紙の試験の受験者数は減少傾向にあります(CBT方式の受験者数は公表されていません)。

出典

  1. 銀行業務検定協会 公式サイト
    銀行業務検定協会(取得日: 2026-06-10
  2. 検定試験要項
    銀行業務検定協会(取得日: 2026-06-10
  3. 2026年度 検定試験 実施概要(PDF)
    銀行業務検定協会(取得日: 2026-06-10
  4. 銀行業務検定試験 税務3級(CBT方式 受験案内・申込ページ)
    株式会社CBTソリューションズ(経済法令研究会のCBT試験運営委託先)(取得日: 2026-06-10
  5. 事務局報〈第162回〉銀行業務検定試験成績発表(PDF)
    銀行業務検定協会(取得日: 2026-06-10
  6. 事務局報〈第160回〉銀行業務検定試験成績発表(PDF)
    銀行業務検定協会(取得日: 2026-06-10
  7. 事務局報No.347〈第159回〉銀行業務検定試験成績発表(PDF)
    銀行業務検定協会(取得日: 2026-06-10
  8. 事務局報〈第157回〉銀行業務検定試験成績発表(PDF)
    銀行業務検定協会(取得日: 2026-06-10
  9. 事務局報〈第156回〉銀行業務検定試験成績発表(PDF)
    銀行業務検定協会(取得日: 2026-06-10
  10. 事務局報〈第154回〉銀行業務検定試験成績発表(PDF)
    銀行業務検定協会(取得日: 2026-06-10
  11. 事務局報〈第153回〉銀行業務検定試験成績発表(PDF)
    銀行業務検定協会(取得日: 2026-06-10
  12. 2022年3月6日(日)実施検定試験の結果(マークシート式)
    株式会社経済法令研究会(経済法令ブログ)(取得日: 2026-06-10
  13. 2021年10月24日(日)実施検定試験・認定試験の結果
    株式会社経済法令研究会(経済法令ブログ)(取得日: 2026-06-10
  14. 2021年3月7日実施の検定結果
    株式会社経済法令研究会(経済法令ブログ)(取得日: 2026-06-10
  15. 2020年10月25日(日)実施検定試験の結果
    株式会社経済法令研究会(経済法令ブログ)(取得日: 2026-06-10
  16. 2019年10月27日(日)実施検定試験の結果(マークシート式)
    株式会社経済法令研究会(経済法令ブログ)(取得日: 2026-06-10
  17. 2019年3月3日(日)実施検定試験の結果(マークシート式)
    株式会社経済法令研究会(経済法令ブログ)(取得日: 2026-06-10
  18. 2018年10月28日(日)実施検定試験の結果(マークシート式)
    株式会社経済法令研究会(経済法令ブログ)(取得日: 2026-06-10
  19. 第145回銀行業務検定試験【2020年3月1日】中止のお知らせ(当時の公式サイト・インターネットアーカイブ保存版)
    銀行業務検定協会(取得日: 2026-06-10

本ページは公開・更新日時点の公開情報をもとに作成しています。試験日程・受験料などは変更される場合があるため、受験・申込にあたっては必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。

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