銀行業務検定 税務3級の合格率・難易度・受験者数
銀行業務検定 税務3級は、銀行業務検定協会が実施する、金融機関の行職員に必要な税務知識を測る検定試験です。出題の中心は所得税と相続税・贈与税。2024年度の全国一斉公開試験は受験者5,680名・合格率40.2%(当サイト集計)でしたが、合格率は回によって25〜45%と大きく変動します。受験資格の制限はなく、年2回の公開試験(紙)のほか、CBT方式で通年受験できます。
合格率の推移
データ出所: 株式会社経済法令研究会(経済法令ブログ)「2018年10月28日(日)実施検定試験の結果(マークシート式)」(取得 2026-06-10)。銀行業務検定協会が事務局報・運営会社公式ブログで公表する全国一斉公開試験(紙)の各回の実受験者数・合格者数を年度(当年4月〜翌3月実施分)で合算し、合格率=合格者計÷受験者計で当サイトが算出。通年実施のCBT方式の受験者は公表されておらず、含まない。横軸は年度(例: 25 = 2025年度)。
受験者数の推移
データ出所: 株式会社経済法令研究会(経済法令ブログ)「2018年10月28日(日)実施検定試験の結果(マークシート式)」(取得 2026-06-10)。実受験者数の年度合計。
直近の試験結果
| 回 | 実施月 | 申込者数 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 第162回 | 2025年10月 | 2,198 | 1,915 | 625 | 32.6% |
| 第160回 | 2025年3月 | 3,600 | 3,135 | 1,130 | 36.0% |
| 第159回 | 2024年10月 | 2,929 | 2,545 | 1,153 | 45.3% |
| 第157回 | 2024年3月 | 4,493 | 3,831 | 955 | 24.9% |
| 第156回 | 2023年10月 | 3,527 | 3,007 | 980 | 32.6% |
| 第154回 | 2023年3月 | 3,300 | 2,439 | 676 | 27.7% |
銀行業務検定 税務3級とは
公式の位置づけは「中堅行職員を対象に、得意先・渉外係等に必要とされる所得税や相続税・贈与税を中心とする基本的な税務知識について、その習得程度を測定する」試験です。銀行・信用金庫・信用組合・JAなどの若手〜中堅職員が昇格・自己啓発の指定種目として受験するケースが多く、1968年から続く銀行業務検定試験(法務・財務・税務が三本柱)の一角を占めます。
試験は紙のマークシートで行う「全国一斉公開試験」と、全国のテストセンターのパソコンで随時受験できる「CBT方式」の2本立てで、出題範囲・合格基準は共通です。2026年度から公開試験は年3回(6月・10月・3月)から年2回(7月・12月)に再編され、税務3級は両日程で実施されます。
試験概要と日程
| 実施団体 | 銀行業務検定協会(運営: 株式会社経済法令研究会) |
|---|---|
| 試験科目 | 所得税(20問)、相続税・贈与税(18問)、法人税(7問)、その他の税金(5問) |
| 合格基準 | 100点満点中60点以上(1問2点・50問) |
| 試験形式 | 五答択一式50問・120分。紙のマークシートで行う全国一斉公開試験と、テストセンターのパソコンで受験するCBT方式の2方式があり、出題範囲・合格基準は共通 |
| 実施回数 | 公開試験は年2回(2026年度から7月・12月。2025年度までは3月・10月)、CBT方式は通年 |
| 今後の日程 | 試験日 | 申込期間 |
|---|---|---|
| 第164回 | 2026年7月5日 | 2026年5月7日 〜 2026年5月18日 |
| 第165回 | 2026年12月6日 | 2026年10月5日 〜 2026年10月19日 |
| CBT方式(2026年度) | 2026年6月1日〜2027年3月31日 | 2026年4月24日 〜 2027年3月28日 |
公開試験の申込は受付期間内必着。受験の際は必ず公式サイトで最新の日程をご確認ください。
出題科目と傾向
出題は「所得税」20問、「相続税・贈与税」18問、「法人税」7問、「その他の税金」5問の計50問(五答択一式・1問2点)です。所得税と相続税・贈与税の2分野だけで全体の76%を占めており、ここの完成度がそのまま合否を左右します。金融機関の窓口・渉外で実際に聞かれる、預金利子や投資信託の課税、相続預金の手続き、財産評価といったテーマが軸になっています。
計算問題が多いのも特徴です。協会が公表する成績資料では、譲渡所得の金額の計算、相続税の課税価格の合計額、不動産所得における資産損失の扱い、家屋の評価といった計算・評価系の問題で正解率が低かったことが示されており、公式(計算手順)を手を動かして覚える練習が欠かせません。
税務は毎年の税制改正がそのまま出題に反映される科目です。テキスト・問題集は必ず受験年度版(毎年3月頃改訂)を使い、改正点(基礎控除・NISA・相続時精算課税など)を新しい知識で上書きしておくことが重要です。
難易度と勉強時間
合格基準は100点満点中60点以上の絶対基準で、合格率による調整は行われません。そのため回ごとの問題の難易度がそのまま合格率に表れ、直近10回でも24.9%(第157回)から45.3%(第159回)まで大きく振れています。直近5回の平均は34.3%(当サイト算出)で、銀行業務検定の3級種目の中では難しめの部類です。
全体の平均点は44〜56点前後で推移しており、「平均点では受からない」試験です。勉強時間の目安は30〜60時間程度(編集部目安)。経済法令研究会の公式テキストと問題解説集(過去問)を使い、頻出パターンの計算問題を繰り返すのが定番の対策です。直近の改正項目は過去問だけではカバーできないため、最新版テキストでの確認が必要です。
キャリアでの活かし方
銀行・信用金庫・信用組合・JAなどでは、昇格・昇給要件や人事考課の指定種目として税務3級が組み込まれていることが多く、若手〜中堅期に法務3級・財務3級とあわせて取得するのが定番コースです。受験者の中心も金融機関の20〜30代職員です。
実務では、預かり資産営業での利子・配当・投資信託の課税説明、相続発生時の手続き、不動産・事業承継の相談など、お客さまの資産に税金が絡む場面全般で土台になります。上位の税務2級でより深い計算力を証明できるほか、相続アドバイザーやFP(ファイナンシャル・プランニング技能検定)、さらには税理士科目への入り口としても活用できます。
試験制度の主な変遷
第145回試験が中止(新型コロナウイルス)
2020年3月1日に予定されていた第145回銀行業務検定試験が新型コロナウイルス感染症の影響で中止に。2019年度の税務3級は10月実施分のみとなった。
公開試験が年3回から年2回に再編
2026年度から全国一斉公開試験の実施月が6月・10月・3月の年3回から7月・12月の年2回に変更。税務3級は両日程で実施される。CBT方式は引き続き通年(2026年度は6月1日〜翌3月31日)で受験でき、2026年4月27日受験分からCBTに事務手数料330円が導入された。
よくある質問
- 銀行業務検定 税務3級の合格率はどのくらいですか?
- 直近の第162回(2025年10月)は32.64%でした。年度ベースでは2024年度が40.2%(受験者5,680名・当サイト集計)です。合格点60点の絶対基準のため回によって振れ幅が大きく、直近10回では約25〜45%の範囲で変動しています。
- 難易度はどのくらい? どれくらい勉強すれば受かりますか?
- 受験者の平均点が44〜56点前後(合格点60点)で、平均点を取っても受からない試験です。勉強時間の目安は30〜60時間程度(編集部目安)。所得税と相続税・贈与税で全50問中38問を占めるため、この2分野の計算問題を公式テキスト・問題解説集で繰り返すのが近道です。
- いつ・どこで受験できますか?
- 次回の全国一斉公開試験(紙)は第164回・2026年7月5日(申込5月7日〜18日)、その次は第165回・2026年12月6日(申込10月5日〜19日)です。CBT方式なら2026年6月1日〜2027年3月31日の間、全国のテストセンターで都合のよい日時に受験できます。
- CBT方式と公開試験はどちらで受けても同じですか?
- 出題範囲・レベル・合格基準(60点以上)は共通です。CBT方式はパソコン受験で、申込時に好きな日時・会場を選べる一方、受験料5,500円に加えて事務手数料330円がかかります。なおCBTでは電卓の持込みはできず、画面上の電卓機能を使います。
- 受験資格はありますか? 銀行員でなくても受けられますか?
- 受験資格の制限はなく、どなたでも受験できます。受験者の大半は金融機関の職員ですが、一般の方や学生も申し込めます。
- 受験者数はどのくらいですか?
- 全国一斉公開試験(紙)の受験者は2024年度で5,680名です。2018年度には年間25,005名が受験していましたが、通年受験できるCBT方式との2本立てになって以降、紙の試験の受験者数は減少傾向にあります(CBT方式の受験者数は公表されていません)。
出典
- 銀行業務検定協会 公式サイト
- 検定試験要項
- 2026年度 検定試験 実施概要(PDF)
- 銀行業務検定試験 税務3級(CBT方式 受験案内・申込ページ)
- 事務局報〈第162回〉銀行業務検定試験成績発表(PDF)
- 事務局報〈第160回〉銀行業務検定試験成績発表(PDF)
- 事務局報No.347〈第159回〉銀行業務検定試験成績発表(PDF)
- 事務局報〈第157回〉銀行業務検定試験成績発表(PDF)
- 事務局報〈第156回〉銀行業務検定試験成績発表(PDF)
- 事務局報〈第154回〉銀行業務検定試験成績発表(PDF)
- 事務局報〈第153回〉銀行業務検定試験成績発表(PDF)
- 2022年3月6日(日)実施検定試験の結果(マークシート式)
- 2021年10月24日(日)実施検定試験・認定試験の結果
- 2021年3月7日実施の検定結果
- 2020年10月25日(日)実施検定試験の結果
- 2019年10月27日(日)実施検定試験の結果(マークシート式)
- 2019年3月3日(日)実施検定試験の結果(マークシート式)
- 2018年10月28日(日)実施検定試験の結果(マークシート式)
- 第145回銀行業務検定試験【2020年3月1日】中止のお知らせ(当時の公式サイト・インターネットアーカイブ保存版)
本ページは公開・更新日時点の公開情報をもとに作成しています。試験日程・受験料などは変更される場合があるため、受験・申込にあたっては必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
「銀行業務検定試験」は銀行業務検定協会(株式会社経済法令研究会)が実施する検定試験です。当サイトは同協会・同社とは関係のない独立したメディアです。