暖かさの指数 計算ツール
1月〜12月の月平均気温を入れるだけで、植物栽培や気候帯の目安になる「暖かさの指数(WI)」をその場で計算します。5℃を超えた分を1年分合計する仕組みで、 結果からその土地の気候帯・代表的な植生も判定します。
つまり:各月の平均気温のうち 5℃を超えた分を1年分合計すると約130(℃・月)になります。これは暖温帯の目安にあたり、代表的な植生は照葉樹林(常緑広葉樹:シイ・カシ・クスなど)です。 5℃以上だった月は12か月でした。
くわしい計算の内訳(参考)
| 1月(5.4℃) | 5.4 − 5 = 0.4 |
|---|---|
| 2月(6.1℃) | 6.1 − 5 = 1.1 |
| 3月(9.4℃) | 9.4 − 5 = 4.4 |
| 4月(14.3℃) | 14.3 − 5 = 9.3 |
| 5月(18.8℃) | 18.8 − 5 = 13.8 |
| 6月(21.9℃) | 21.9 − 5 = 16.9 |
| 7月(25.7℃) | 25.7 − 5 = 20.7 |
| 8月(26.9℃) | 26.9 − 5 = 21.9 |
| 9月(23.3℃) | 23.3 − 5 = 18.3 |
| 10月(18℃) | 18 − 5 = 13 |
| 11月(12.5℃) | 12.5 − 5 = 7.5 |
| 12月(7.7℃) | 7.7 − 5 = 2.7 |
| 暖かさの指数(合計) | 130(℃・月) |
| 気候帯(吉良の区分の目安) | 暖温帯/照葉樹林(常緑広葉樹:シイ・カシ・クスなど) |
※ 暖かさの指数は植生・気候帯のおおまかな目安を知るための指標です。 実際の植生は降水量・地形・土壌・人の利用などにも左右されるため、本ツールの気候帯区分は概算です。 基準温度5℃や区分値は吉良竜夫の温量指数の代表的な定義に基づきます。
暖かさの指数 → 気候帯 早見表(目安)
暖かさの指数(WI)の値ごとに、対応するおおまかな気候帯と代表的な植生を並べています。 吉良竜夫の気候帯区分にもとづく目安です。
| 暖かさの指数(℃・月) | 気候帯 | 代表的な植生 |
|---|---|---|
| 0 前後 | 氷雪帯 | 植物がほとんど育たない(氷雪・寒冷砂漠) |
| 10 前後 | ツンドラ(寒帯) | コケ・地衣類などのツンドラ |
| 30 前後 | 亜寒帯 | 針葉樹林(タイガ) |
| 60 前後 | 冷温帯 | 夏緑樹林(落葉広葉樹:ブナ・ミズナラなど) |
| 120 前後 | 暖温帯 | 照葉樹林(常緑広葉樹:シイ・カシ・クスなど) |
| 200 前後 | 亜熱帯 | 亜熱帯多雨林・亜熱帯林 |
| 280 前後 | 熱帯 | 熱帯多雨林(ジャングル) |
※ 概算。実際の植生は気温だけでなく降水量・地形・土壌・人の利用にも左右されます。区分の境界値は文献により多少異なります。
そもそも「暖かさの指数」とは?
暖かさの指数(Warmth Index, WI)は、その土地がどれくらい植物の生育に向いているかを、 1年間の気温から1つの数値で表したものです。生物学者の吉良竜夫が提唱しました。
計算の考え方
多くの植物は、月平均気温が5℃を超えると生育を始めるとされます。 そこで各月について「月平均気温 − 5」を求め、5℃未満の月は0として、12か月分を合計します。 暑い月が多い土地ほど数値が大きく、寒い土地ほど小さくなります。
バイオーム(気候帯と植生)との関係
- 0以下:氷雪帯。植物がほとんど育ちません。
- 0〜15:ツンドラ(寒帯)。コケや地衣類が中心です。
- 15〜45:亜寒帯。針葉樹林(タイガ)が広がります。
- 45〜85:冷温帯。ブナやミズナラなどの落葉広葉樹(夏緑樹林)です。
- 85〜180:暖温帯。シイ・カシ・クスなどの常緑広葉樹(照葉樹林)です。
- 180〜240:亜熱帯。亜熱帯多雨林などが見られます。
- 240超:熱帯。熱帯多雨林(ジャングル)です。
高校生物では、この暖かさの指数とバイオーム(気候帯と植生の対応)がセットで問われることがあります。
よくある質問
- 暖かさの指数(WI)とは何ですか?
- 植物が育つのに必要な最低気温を5℃とみなし、各月の月平均気温が5℃を超えた分(月平均気温−5)を1年(12か月)で合計した値です。単位は「℃・月」。生物学者の吉良竜夫が提唱した気候帯区分の指標で、高校生物のバイオーム(気候帯と植生の対応)でも扱われます。
- 計算式を教えてください。
- 各月について、月平均気温が5℃以上なら「月平均気温−5」、5℃未満なら0とし、それを1月から12月まで合計します。たとえばある月の平均気温が18℃なら 18−5=13、3℃の月は0として扱い、12か月分を足した合計が暖かさの指数です。
- なぜ5℃を基準にするのですか?
- 5℃は多くの植物が生育を始めるのに必要な最低限の温度の目安とされているためです。5℃を下回る寒い月は植物の生育に寄与しないとみなし、計算から外します(その月は0として扱います)。
- 出た数値はどう読めばいいですか?
- おおまかに、0以下は氷雪帯、0〜15はツンドラ、15〜45は亜寒帯(針葉樹林)、45〜85は冷温帯(落葉広葉樹)、85〜180は暖温帯(照葉樹林)、180〜240は亜熱帯、240超は熱帯の目安です。あくまで気候帯と植生のおおまかな対応で、実際の植生は降水量や土壌にも左右されます。
出典・計算の根拠
- 暖かさの指数(温量指数・Warmth Index)=吉良竜夫による気候帯区分の指標。月平均気温が5℃以上の月について(気温−5)を年間合計する定義。
- 気候帯区分の代表値(WI 0/15/45/85/180/240)=吉良竜夫「日本の森林帯」(1949)ほか植物地理学の標準的な区分にもとづく。
- プリセットの月平均気温=気象庁「平年値(1991〜2020年)」(東京・札幌・那覇・大阪)。
本ツールの気候帯・植生の判定は概算です。区分の境界値は文献により多少異なり、実際の植生は降水量・地形・土壌などにも左右されます。