配当割引モデル 理論株価 計算ツール
予想配当・割引率(期待収益率)・配当成長率を入れるだけで、配当割引モデル(DDM)による理論株価をその場で概算します。定率成長(ゴードン成長モデル)の式に基づき、 実際の株価と比べて「割安か割高か」を考える材料になります。
つまり:1株100円の配当が毎年2%ずつ増えると見て、 年6%のリターンを求めるなら、この株の理論的な価値は1株 約2,500円という目安です。 実際の株価がこれより安ければ「割安」、高ければ「割高」と判断する材料になります。 あくまで前提を置いた概算で、配当・成長率・割引率が変われば理論株価も大きく変わります。
くわしい計算の内訳(参考)
| 1株あたり予想配当(D) | 100 円 |
|---|---|
| 割引率(r) | 6% |
| 配当成長率(g) | 2% |
| 割引率 − 成長率(r − g)(この差で配当を割ります) | 4% |
| 理論株価(D ÷ (r − g)) | 100 ÷ 4% = 約2,500円 |
| 理論株価ベースの配当利回り | 約4.00% |
※ 配当割引モデルは「配当が一定率で成長し続ける」という前提を置いた概算です。 現実の配当は業績で増減し、割引率や成長率の置き方しだいで理論株価は大きく変わります。 理論株価と実際の株価の差は「割安・割高」の一つの見方にすぎず、本ツールは概算であり特定銘柄の売買推奨ではありません。
割引率×成長率の理論株価 早見表(概算)
1株あたりの予想配当を100円としたときの、割引率と配当成長率の組み合わせ別の理論株価です。 配当が同じでも、割引率を低く・成長率を高く見積もるほど理論株価は大きくなります。
| 割引率\成長率 | 0% | 1% | 2% | 3% |
|---|---|---|---|---|
| 4% | 約2,500円 | 約3,333.3円 | 約5,000円 | 約10,000円 |
| 5% | 約2,000円 | 約2,500円 | 約3,333.3円 | 約5,000円 |
| 6% | 約1,666.7円 | 約2,000円 | 約2,500円 | 約3,333.3円 |
| 7% | 約1,428.6円 | 約1,666.7円 | 約2,000円 | 約2,500円 |
| 8% | 約1,250円 | 約1,428.6円 | 約1,666.7円 | 約2,000円 |
※ 配当100円・概算。「—」は割引率が成長率以下で計算できない組み合わせです。手数料・税金は含みません。
そもそも「配当割引モデル(DDM)」とは?
配当割引モデル(Dividend Discount Model)は、株式の理論的な価値を「これから受け取る配当金を、現在の価値に割り引いて合計したもの」として求める考え方です。 配当を出している成熟企業の株を評価するときの代表的な方法のひとつです。
定率成長モデル(ゴードン成長モデル)の式
配当が毎年一定の率で成長し続けると仮定すると、理論株価はとてもシンプルな式で求まります。
- 理論株価 = 1株あたり予想配当 ÷(割引率 − 配当成長率)
- 記号で書くと P₀ = D ÷ (r − g)(D=予想配当、r=割引率、g=成長率)。
- 成長率 g を0にすれば、配当が一定(定額)の場合の「配当 ÷ 割引率」になります。
割引率と成長率の決め方
- 割引率(r):その株に求める年率リターン(要求利回り)。安全資産の利回りにリスク分を上乗せして決め、5〜8%程度がよく使われます。
- 成長率(g):配当が毎年どれくらい増えるかの見込み。過去の増配率や利益成長率を参考にします。必ず割引率より小さくします。
使いどころと注意
- 割安・割高の判断材料:理論株価より実際の株価が安ければ割安、高ければ割高の目安になります。
- 前提に敏感:割引率や成長率を少し変えるだけで理論株価が大きく動くため、いくつかの前提で試すのがコツです。
- 無配株には使えない:配当を出していない企業(成長途上のグロース株など)には、このモデルはそのまま当てはまりません。
よくある質問
- 配当割引モデル(DDM)とは何ですか?
- 株式の理論的な価値を「これから受け取る配当金を、現在の価値に割り引いて合計したもの」と考える評価方法です。このツールでは、配当が毎年一定率で成長し続けると仮定する『定率成長モデル(ゴードン成長モデル)』を使い、理論株価=予想配当÷(割引率−成長率)で計算します。
- 割引率(期待収益率)には何を入れればよいですか?
- その株に投資するうえで「年率これくらいのリターンは欲しい」という要求利回りを入れます。国債などの安全資産の利回りに、株式のリスク分(リスクプレミアム)を上乗せして決めるのが一般的で、5〜8%程度が目安としてよく使われます。割引率を高くするほど理論株価は下がります。
- なぜ割引率は成長率より大きくないといけないのですか?
- 理論株価=配当÷(割引率−成長率)という式で、割引率が成長率以下になると分母がゼロまたはマイナスになり、理論株価が無限大やマイナスになってしまうためです。配当が割引率を超えて永遠に増え続ける前提は現実的でないため、このモデルでは割引率>成長率の場合だけ計算します。
- 計算結果はそのまま投資判断に使えますか?
- 目安としては使えますが、DDMは『配当が一定率で成長し続ける』という単純化した前提を置いた概算です。実際の配当は業績で増減し、割引率や成長率の置き方しだいで結果は大きく変わります。理論株価と実際の株価の差は割安・割高を見る一つの材料にすぎず、本ツールは特定銘柄の売買を推奨するものではありません。
出典・計算の根拠
- 配当割引モデル(DDM)/定率成長モデル(ゴードン成長モデル、Gordon Growth Model): 理論株価 = 予想配当 ÷(割引率 − 成長率)。コーポレートファイナンスの標準的な株式評価式。
- 計算ロジックの参照:calculator.jp「配当割引モデル」(毎年一定の配当を想定した DDM 計算)と同等以上(成長率を含む定率成長モデルまで対応)。
- 割引率(期待収益率)は、無リスク利子率+株式リスクプレミアムで考えるのが一般的(CAPMの考え方)。
配当割引モデルは一定の前提を置いた評価式であり、本ツールの理論株価は概算です。 実際の株価や将来の配当・業績を保証するものではありません。投資にはリスクがあり、具体的な投資判断はご自身の責任で行ってください。